さよならってことにしよう それも今がいい

2017.04.22 Saturday 14:27
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    加川良さんのこと。

     

     

    初めて聴いたアルバムは「アウトオブマインド」。20歳の頃か。以来度々聴いている。

    加川さんの声がいいし何しろサウンドがいい。

     

    自分がソロで歌い始めようとしていた頃にこのアルバムの中の「ラブソング」を歌って見たいと思い、やってみたのだがどうにもオリジナルの方がいいので、僕がやっても意味ないなーと思ったのだが、どうにかやれないかと頭をひねって出来たのがギターをオープンチューニングにしてトレインブルーズのようにするという形。

    汽車の様子を真似るのはブルーズにはよくあるからね。

    でも3拍子の曲を4拍子にというように好きなように形を変えて歌っているものだから、1stアルバムに録音して収録するには「こんな風にやっているんですけどいいですか?」と加川さんに一言聞いておかねばなるまい。

    そこでレコード会社の方に連絡を取ってもらいまして、快く「いいよ」と返事をもらったのが初めての会話だった。そしてラカーニャでのライブも聞きに来てくれた。

    その後も何度かお会いすることがあって、いつも優しく接してくれて嬉しく思ってました。

     

    西岡恭蔵さんのトリビュートコンサートを恭蔵さんの生地である伊勢志摩でやった時には、

    僕が出番の前にステージ袖で緊張して困りますと言ったら(頭が真っ白になって歌詞が出てこなくなる時が度々あったのだ)、

    「浩司くんな、大丈夫、失敗したらもう一度最初からやり直せばいいだけだから、な。」

    といつものように優しく声をかけてくれた。

    そして、司会進行の大塚まさじさんから紹介され僕の出番。

    さて、歌い出し1行目、そして2行目、、の歌詞が出てこない!

     

    言われた通りにやり直しましたよ。

    「加川さんがやり直していいんだぜ!って言ってくれたんだらな、へっちゃらだぜ、恥ずかしくなんてないぜ。」と思いながら、その後は落ち着いて出来ました。

    しかし、その夜の打ち上げの席で主催者のひとりに「君はまだまだやなー、間違いなんかしよってー」と言われました。ハハハ。

    いい思い出です。

    ありがとう加川さん。

     

    亡くなったというニュースを聞いた次の日、

    下北沢のラカーニャに行った。

    マスターが、浩司ならこのアルバムか、と思ったのかどうかわからないけど、手にしたアルバムは「アウトオブマインド」。

    そうなんです、聞きたいのはそれなんです、と心の中で喜び、なおかつ聞きたいのはB面なんです、と念を送るとかけてくれたのはB面。

    ありがとうマスター。

    「たかが私にも」という曲の一節、

     

    「さよならってことにしよう  それも今がいい」

     

    この一節を聞きたかったんです。

    ありがとうマスター。

     

    それから5時間近く、いろんなアルバムを聞いていろいろ話をして帰宅。

     

    加川さんどうぞ安らかに。

     

     

    category:日記 | by:ataninicomments(0)trackbacks(0)
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